正解を探すほど、動けなくなる
新規事業に投資するか、しないか。あの取引先との関係を続けるか、切るか。今のオフィスに残るか、移転するか。採用を増やすか、今の体制で耐えるか。
経営者の日常は、決断の連続だ。しかも、そのほとんどに正解がない。データを集めても、人に相談しても、最後に「これでいく」と決めるのは自分ひとりだ。
情報が足りないから決められないのだと思い、さらに調べる。調べるほど選択肢が増え、判断材料が複雑になり、ますます動けなくなる。この循環にはまった経験のある経営者は少なくないはずだ。
決断を鈍らせているものの正体
決められない理由は、情報不足ではないことが多い。本当は、十分な情報がある。足りないのは、情報ではなく「自分がどうしたいのか」という軸だ。
会社の方向性、守りたいもの、手放していいもの。それらが明確であれば、多少の不確実性があっても決断はできる。逆に、軸がぼやけていると、どれだけ情報を積み上げても決断には至らない。
決断を鈍らせているのは、選択肢の多さではない。「何を基準に選ぶのか」が見えなくなっていることだ。
「正しい決断」という幻想
経営において「正しい決断」というものは、実は存在しない。あるのは、「その時点で最も納得できる判断」だけだ。結果は後からしか分からない。だから、決断の質は「正しかったかどうか」ではなく、「どれだけ自分の言葉で説明できるか」で決まる。
誰かに言われたから。データがそう示していたから。業界の常識だから。そうした理由で決めた判断は、うまくいかなかったときに自分を支えてくれない。「自分はこう考えたから、こう決めた」と言える判断だけが、結果がどうであれ、次の決断の土台になる。
問いの角度を変える
「AとBのどちらが正しいか」ではなく、「Aを選んだとき、自分は何を守ろうとしているのか」と問い直してみる。「Bを選んだとき、自分は何を手放すことになるのか」と考えてみる。
選択肢の比較ではなく、選択肢の奥にある自分の価値観に触れる問いを持つこと。すると、決断は「正解を当てるゲーム」から「自分の意志を確認するプロセス」に変わる。
迷っているとき、外に答えを探しに行くのではなく、自分の中にある判断の軸を確認する。それだけで、驚くほど景色が変わることがある。
Sentioは、決断の前に問いを届ける
Sentioは、御社のデータや外部環境の変化を読み取り、週に一つの問いを届ける。「今期、最もリソースを投じたものと、最も利益を生んだものは一致していますか」「もし今の取引先を3社に絞るなら、どの3社を残しますか」。
アドバイスではない。コンサルティングでもない。ただ、経営者が自分の中にある軸を確認するための問いだ。決断は、正解を見つけることではなく、自分の意志を確認することから始まる。Sentioは、そのきっかけを届ける。